先日は「おもいやり駐車場の利用期間を多胎育児者に延長してほしい」の署名活動にご賛同頂き、ありがとうございました✨
https://chng.it/LWXMRhSfkh

先日9/14に三重県副知事に署名提出と多胎支援要望書をお渡ししてきました。
資料(PDF)

今回
☑︎当サークルの多胎支援活動
☑︎多胎家庭の現状と問題
☑︎おもいやり駐車場
に関して取材頂けるメディア様を探しています。

【おもいやり駐車場について】

三重県のおもいやり駐車場利用期間は
双子や三つ子など多胎児の場合も特例なく
お子様1人の家庭と同じ産後1年半です。

産後1年半の理由は
☑︎他の県の期間などを鑑みて
☑︎平均的な子どもの歩けるようになる期間を鑑みて
などの理由があるそうです。

が、多胎児は基本的に早産で生まれる割合は実に50%以上のため、1歳半でも歩けない場合があります。
また歩けたとしても2人の子供が同時に逆方向へ走る場合もあり、ベビーカーが安全のためには必須です。

重くて場所を取る二人乗りベビーカーを安心して安全に出すスペースが欲しいです。

【多胎家庭が交通機関を使えない問題】

①バス
双子用ベビーカーを畳んで載せてほしいなど実質上の乗車拒否問題

②電車もバリアフリーになっていない駅では使えない、邪魔者扱いされる

③タクシーではトランクに双子ベビーカーがはみ出してしまい乗せられない

など多胎家庭は交通機関を足として使いづらい状況があります。

少しでも多胎家庭の現状と困難さについて、世間に知ってほしいです。

【増加する双子三つ子家庭】

1/100人に1組のマイノリティな多胎家庭。
現在では1/75人といわれるくらい昔に比べて多胎率は右肩上がりに増えています。

多胎支援は都市部にはありますが、地方ではほとんどない現状。
1人でも大変な子育てが、同月齢の子どもが2-3人といれば親の睡眠時間もほとんどなく、虐待率が単胎児の2.5-4倍という統計もあるのに、それをサポートする支援がないのです。

【単胎児家庭を元に設計された行政サービスは多胎家庭には使えない穴あき設計】

①窓口へ来ることを前提とした行政サービス
産後市役所などに行って手続きするサービスは上記にあるとおり、交通機関が使えない多胎家庭にとっては非常にハードルが高く、手続きをオンライン化するなどへ来訪前提のサービスを改善してほしいです。

②人手不足を解消すべくファミサポやシッター利用を検討するが…
ファミリーサポートは出産後フラフラな母体と二人の赤ちゃんを連れて面談をしないといけません。

また低月齢の場合は二人の赤ちゃんを預かることは出来ないと全国でも7割りのファミサポが預かり拒否しています。

そして、その現状を誰も知りません。

シッターは利用料金が2人分で2倍。
現実的にお金がかかりすぎて気軽に利用出来ません。補助制度が欲しいです。

③一時預かりや入園も同月齢の枠が2人は取りづらい、空いてない、すぐに利用出来ない。
こんなに大変な多胎育児なのに、優先的に使用することが出来ないどころか、枠が確保しづらいため常に後回しとなる。

入園の点数も兄弟加点は各地域で見かけるが、多胎加点はほとんど見かけない。

④助けてと行政相談しても返ってくる返事は
「前例がありません」
「ファミサポを頼ってください」
地域の多胎サークルを紹介される。

【助けを求めても何もない】

誰もがたらいまわしにし、母親一人に責任を押しつけ最後虐待に繋がった事件が2018年にありました。

▼2018年1月に三つ子を育てる母親が起こした暴行死事件
https://halmek.co.jp/culture/c/ccolumn/1778

もう家庭だけの頑張りは限界なのです。
市など行政が多胎向けに適切な支援を用意すべきです。

一生懸命重いお腹をさすりながら「無事に生まれてきて」と願い、育てた命を自らの手で殺めることを良しとする親がどこにいるでしょう。

本当に多胎家庭は限界の中
日々今日も家族で生き延びることができた
虐待しなくてすんだと胸をなでおろしているのです。

多胎ばかり優先して!というつもりはありません。
ただ単胎児家庭が0のライン上に位置するのであれば、多胎児家庭は常にマイナスに位置します。
どうかマイナスに位置する多胎家庭を少しでも0に近いところまで押し上げて欲しいのです。

一時預かりも入園も、どんな場面においても多胎家庭はお子様一人の多胎家庭と競えば必ず負けます。
多子家庭にも負けます。
なぜなら妊娠も出産も子供は1人で生まれてくることを基準として全ての子育てサービスは作られているから。

単胎児よりも虐待率が2.5-4倍という多胎児の統計すら出ているのに
子どもを預けることも人の手を借りるサービスも、単胎児優先で多胎児はなんとかその人数枠が空くのを待たなくてはなりません。

声をあげても多胎家庭1の声は単胎家庭100の声にどうしても勝てないのです。
1/100のマイノリティ。

私たちは特別ではありません。特殊なのです。
子どもが単純に二人や三人というレベルではないです。
同月齢の子供が複数いれば母乳の上げ方も沐浴方法も特殊なのです。

特殊には特殊用の支援を用意しなければ、親が潰れてそのシワ寄せが子供に来ます。

過酷な多胎家庭の現実を知ってほしいです。

そのためにはメディアを通じて世論を動かすのが一番効果的に思います。
どうか力を貸してください。

宜しくお願いいたします。