このたび、三重県に住む多胎家庭への妊娠期から出産、育児等の支援を通して、多胎家庭の孤立を防ぎ、楽しく育児ができることを目的とし、2024年9月1日に三重多胎ネットを設立いたしました。
三重県の多胎の子育てを
さらに全ての子育てをもっと豊かに
多胎の出産は100件に1件です。
三重県の人口全体は約174万人(令和4年10月)であり、1年間の分娩件数は約1万人、そのうちの1%である約100件の出産が多胎児となっています。
北部・中部・南部地域との人口偏差、地形状況によって、同じような月齢の多胎家庭同士が対面で交流する機会や情報共有が県内全域で同じように行われるのは難しい状況にあります。
だからこそ、私たちは多胎育児だけの支援だけを確立するのではなく、多様な機関と連携し、地域全体で子育てしやすい社会を目指したいと考えています。
松本彩月
代表
四日市大学 特任助教 / 一般社団法人日本多胎支援協会理事
専門は社会学、地域福祉
当事者として福祉の視点から多胎育児支援研究を行う。
行政・当事者等多胎育児支援者講習会・研修会講師、新聞・雑誌コメント掲載等多数。
古川幸代
副代表
三重県多胎育児サークルふたば代表
三重県へおもいやり駐車場の多胎利用期間延長を訴えて署名活動をした結果、産後1.5年→3年へ全国初最長期間へ。
三重県多胎アンケート 調査結果報告書を初めて県内で実施するなど多胎支援拡充に向けて精力的に活動を行う。
近藤綾子
一般社団法人キッズラバルカ理事 / あいち多胎ネット理事 / こども訪問看護ステーションmom(マム) 助産師
多胎家庭へ訪問看護の現場からみた多胎育児に関する妊娠期の支援の必要について専門職への講演や、多胎両親教室の講演を数多く行う。
また多胎育児の訪問看護利用について、愛知を主として発信している。
活動について
私たちは、県内の双子・三つ子のご両親そして子ども自身が住みやすい三重県となることを目指し、下記を目標に活動します。
支援者の環境確保
困難な経験があるからこそ、新たな多胎育児者に傾聴ができる支援者、そして 継続して知識がアップデートできるような支援者の環境を確保します。
地域多胎サークル支援
三重県内子育てサークルとの連携を行うことにより、地域での多胎育児の居場所作りに携わる運営に関しての相談、広報活動、新規立ち上げに協力します。
多胎情報の発信
団体から適切で正しい情報を発信し、現状に整合した情報を受け取ることができるよう、さらに三重県内の子育て支援が広く充実していくことを目的として運営を適切に行うことができるweb管理を継続的に行います。
地域の安心した子育てを実現するために
多胎からその先へ
地域の制度政策だけが地域福祉ではありません。
まずは地域社会に生きる私たちがお互いを知ること。
多胎育児の現状を広く社会に知ってもらうことと同時に多様な育児の現状を社会全体が学ぶことで、迷いのない地域の育児環境が初めて出来上がり、安心した子育てが見えてくると信じています。
困難だと言われた育児を経験したからこそ、次世代に繋ぐネットワークを作り、安心した子育てに、そんな地域社会を目指します。