昨年度ふたばが三重県に提出した多胎アンケート調査結果と支援要望書が着実に現実化しています。
ふたばの要望
要望書にある「アンケート結果に基づく多胎児育児支援への提案 」の「そのほか」に次の項目があります。
専門家への研修(保健師、助産師、子育て支援機関職員等)
赤ちゃん訪問の利用実態アンケートでは多くの多胎家庭が専門家の訪問時に多胎知識がない、または情報の不足を訴えている。
双子三つ子の多胎家庭当事者団体であるふたばが調査したアンケートでは、
「多胎について専門職でも詳しい人がいない」
「赤ちゃん訪問でも相談したいと思ったが躊躇った」
などの声を目にしました。
そこで母子に多くかかわる行政保健師さんを始め、専門職の皆様にも多胎について知ってほしいと研修を求めました。
三重県の取り組み
その声を受け、三重県では2/27に「母子保健コーディネーター養成研修会」を開催。
初めて多胎をテーマとして取り上げていただき、保健師をはじめとした専門職90名以上の方々にご参加いただきました。
母子保健コーディネーター養成研修会とは
対象者:市町の母子保健相談窓口等で対応している保健師、助産師等目 的:妊産婦やその家族等のニーズを把握し、アセスメントを行い、適切な情報提供や関係機関との連携を通じて、課題解決の効果的な支援体制をコーディネートする「母子保健コーディネーター」を養成する
本年度の講座スタート
そして本年度9/9にも多胎をテーマとした母子保健コーディネーター養成研修を開催いただく運びとなりました。
講師はキッズラバルカの近藤助産師です。
一般社団法人キッズラバルカ
こども訪問看護ステーションmom 助産師 近藤綾子氏
「妊婦さんが具体的に産後の状態が描けてないので、産んだ後にすごいギャップを感じている」
近藤さんは、多胎や医療的ケア児の子育てを手伝う訪問ケアの他に、出産前に多胎育児の経験者と妊婦を引き合わせ、アドバイスや相談を受けられる環境作りなどを進めています。
今回は多胎家庭支援の重要性と現状の支援体制について、双子ちゃん三つ子ちゃんの多胎育児の現場に長年携わる助産師さんからお話を伺います。
また後日受講後に感想などのまとめ記事を書いていきたいと思います。
最後に
当事者団体として、三重県が多胎育児家庭への支援に積極的に取り組んでいただいていることに、心より感謝申し上げます。
県の先進的な姿勢は、多胎児を育てる家族にとって大きな励みとなっており、地域全体で子育てを支える素晴らしい模範となっています。
今後も継続的なご支援とさらなる充実を期待しております。