10/19に川越町在住のふたばメンバーと共に、多胎支援に関する要望書を提出してきました。
要望に関しては担当部署様が違う関係で2部提出しました。
地域で多胎育児者を⾒守る仕組みづくりのお願い
現在「ふたば」には川越町の会員が1⼈在籍しております。
多胎サークルふたばは双⼦育児真っ最中の親による⾃主運営のため、限界があります。
そこで町全体で多胎児および多胎育児者を⾒守っていただけるような取り組みをお願いしたいと思い、今回要望に参りました。
川越町の多胎⽀援状況
- 多胎児の年間出⽣数:約1-2 組
- 多胎⽀援:無し
- 多胎サークル:無し
ふたばができること
- 多胎育児サークルとして川越町での開催や川越町⺠の多胎育児者の受け⼊れ
- 多胎交流会の開催
→活動場所や⾒守りサポーターの⽀援のお願い
→保健師や助産師など⼦育てに関する専⾨職の⽅の参加のお願い - 多胎育児者として多胎育児に関する勉強会の開催
- 多胎に関するアンケートの呼びかけ
多胎⽀援事業には国から費⽤半額補助あり
令和2年度に国からの多胎⽀援が1/2 の補助が始まり、三重県では桑名市や四⽇市市など近隣の市町が多胎⽀援事業の拡充を始めております。(現在三重県の11/29 市町で多胎⽀援事業あり)
多胎支援に関する要望
1 多胎妊婦検診補助について
単胎児(ひとり)の妊娠と違い、多胎の⾚ちゃんを妊娠した妊婦さんは、⾝体への負担が⼤きいため、その医療的管理を⽬的として妊婦健康診査の受診回数が多くなる場合があります。
多胎児(ふたご・みつご)を妊娠しても、妊婦検診は1冊しかもらえず、妊婦検診の回数を超えた場合は実費となります。超過分への補助をお願いします。
現在、三重県の市町では11 の市町が補助を開始しています。
2 ふたご⼿帖の配布
桑名市、四⽇市市では⺟⼦⼿帳をお渡しする際に多胎情報が詳しく書かれた「ふたご⼿帖」(1000円)を⼀緒にお渡ししています。
産前より様々な情報を知ることで、産後の多胎育児の負担を軽減し、不安解消につなげる取り組みです。
多胎の出⽣数が少ない市町でも導⼊しやすい取り組みとなっています。
3 育児負担軽減のための⽀援
多胎児の場合、管理⼊院などにより⼊院期間が⻑く、体⼒が低下した状態で育児がスタートします。そのため⾝体的な負担軽減が重要になります。
親族等の⼿が借りられる場合もありますが、中には⾝近な⼈の協⼒を得ることが難しいこともあります。
できるだけ⺟親の負担を軽減するよう、多胎児家庭向けにホームヘルパーの派遣やファミリーサポートセンターの利⽤補助⽀援をお願いします。
また、多胎家庭は普段のお出かけや予防接種、乳幼児健診に出かけることも⼤変です。
外出⽀援や健診受診の⼿伝いをするサービスを実施も合わせてご検討ください。
四⽇市では【産後ケア施設】【シルバー⼈材センターの保育⼠資格】を持った⽅が、⾃宅でのサポートや外出を⽀援してくれます。
4 保育園⼊園基準 多胎加点の設⽴
多胎児を保育園に預ける場合には、同年齢枠に2⼈分(みつごならば3 ⼈分)の空きが必要です。
兄弟加点のある地域は多くありますが多胎加点がなければ、異年齢の兄弟児を複数⼈預ける場合よりも、⼊園の確率は下がり不利となります。
育児負担や経済的負担の⾯からも、多胎家庭は保育の⽀援をより必要とする家庭です。
経済的不安を解消するためにも働きに出たいと考える⺟親は多いが、実際にすぐ保育園に預けることが可能な状況ではありません。
従って⺟親が必ず仕事を⾒つける事を前提として、多胎家庭における加点制度の普及が望まれます。
なお伊勢市では兄弟同時申し込み1点、かつその兄弟に多胎児を含む場合は2点追加の調整点を独⾃に設定しています。
5 公共交通機関の利⽤について
公共交通機関の利⽤は1⼈の⼦ども連れでも⼤変な中、多胎児は倍になります。
⼆⼈乗りベビーカーは幅も⼤きく場所を取ります。保護者の⽅も遠慮がちになってしまいます。
町全体で使えるよう声を上げてほしいです。
6 街づくりでの配慮
⾞椅⼦の規格は70cm 以下であることが⽇本⼯業規格(JIS)によって決められているが、これに対して⼆⼈乗りベビーカーの横幅は約70-77cm と幅広です。
街づくりをこれからするうえで、多胎児が⼀定数いることを知ってほしいです。
【多⽬的トイレ】
全て⾞いすを基準にしているので、⼆⼈乗りベビーカーの種類によっては⼊れなかったりします。保護者⼀⼈で連れている場合トイレで躓きます。
【公園や横断歩道⼿前の柵】
安全対策で柵の幅が狭くて、せっかく来たのに⼊れないということがあるので⾒直しを検討いただけると幸いです。
1 多胎妊婦検診の補助について
実施地域:四⽇市市、桑名市、鈴⿅市、津市、⻲⼭市、伊勢市、名張市、⽟城町、⿃⽻市、熊野市2 ふたご⼿帖の配布
実施地域:四⽇市市、桑名市3 育児負担軽のための⽀援
実施地域:四⽇市市、桑名市、志摩市、伊賀市、⽟城町4 保育園⼊園基準 多胎加点の設⽴
実施地域:伊勢市
参考資料
- 伊勢市 保育利⽤調整基準(5 ページ)
https://www.city.ise.mie.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/013/686/reiwa4riyoucyousei.pdf- 「多胎児⽀援のポイント」
https://www.mhlw.go.jp/content/000509321.pdf- 「多胎育児⽀援の現状と課題 : ある政令指定都市における多胎育児サークルの実態調査から」
https://kinjo.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=1125&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1
ふたばでは多胎サークルでありながら、多胎支援活動に重きをおいている珍しい子育てサークルです。
今までの活動実績は三重県庁へのおもいやり駐車場多胎家庭利用期間延長の署名活動など、各市町の行政との交渉を行っています。
しかし、会員が住んでいる市町でしかこのような交渉は行えません。
現在、会員の住んでいる市町は四日市市、川越町と2拠点のみ。
もし自分の住む三重県の市町でもっと多胎支援の充実を図りたいと思ったら、ぜひふたばへの入会をおすすめします。
川越町がどう変わっていくか見守りたいと思います。